演奏を聴く

TVドラマ『JIN-仁-』よりメインテーマ

2009年の第1シーズン・2011年の第2シーズンで記録的な視聴率を叩き出したTBS系列TVドラマ『JIN-仁-』。2020年春には新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、ドラマのテーマとも言える「同じ時代に生きる仲間と助け合えばどんな困難にも打ち勝っていけるのだという希望」を届けるため、再編集・再放送されたことは記憶に新しいかと思います。

そんな国民的TVドラマ「JIN-仁-」ですが、実は順天堂とは深い関わりがあるのです。現代シーンの撮影は順天堂医院および順天堂大学で行われています。また、医療指導・監修は酒井シヅ先生（順天堂大学医学部医史学名誉教授）であり、ドラマの主題の「仁」は順天堂大学の学是の一つでもあります。

2021年4月3日は順天堂交響楽団の定期演奏会の予定日でした。しかしながら昨今の新型コロナウイルス感染症の流行状況を踏まえ、予定どおりの開催を諦めることといたしましたが、こうして皆様に音楽をお届けできることを嬉しく思います。

また、わたしたち順天堂交響楽団は離れていてもできる楽団の活動の一環として、有志でリモートアンサンブルを始めました。以下の2020年に公開した動画は、例年学内の行事にて演奏する際に使用している弦楽8重奏版「JIN-仁- よりメインテーマ」を使って演奏したものです。

映画『魔女の宅急便』より海が見える街

北欧や東欧のテイストを感じる映画『魔女の宅急便』は、スウェーデンのストックホルムやクロアチアがモデルになっているのではと言われています。今回は映画の中で流れる『海が見える街』にヴァイオリン3重奏（オンラインアンサンブル）でチャレンジしました。

主人公のキキが不安と期待を胸にしてあたらしい街へ向かう場面で流れるこの曲を、ヴァイオリンの澄んだ音色で街の空気を感じていただきながらお聞きいただければ幸いです。

ショスタコーヴィチ/ワルツ第2番

ショスタコーヴィチが生きる時代のロシア（ソビエト）は閉鎖的であり、西欧諸国の社会・文化・音楽的発展のほとんどが錯綜していました。そのため、ロシアでジャズが評価されるようになったのはアメリカのずっと後のことでした。

この曲は、ジャズ組曲第2番の第6曲であり、ソビエト政府がこの新興ジャンルをもっと反映させるように音楽家へ要求したことでして作られたと言われています。「ジャズ」という語句から想像されるオーソドックスな形式からはやや一線を画しているものの、聴く者を飽きさせぬ甘美なメロディからは、ショスタコーヴィチの何らかの意図を感じます。

今回は、大学1年生から楽器を始めた団員（現在2年生）をふくめてオンラインアンサンブルとしました。どうぞお聞きください。

参考文献：Classic FM, Dmitri Shostakovich: Jazz Suites

子供の情景Op.15より「トロイメライ」弦楽四重奏

2021年度より医師として活躍されていらっしゃる当団OBOGの先輩方の演奏です。第41回定期演奏会の代替企画として公開した「仁」の動画と同時に公開いたしました。先輩方のご活躍をお祈り申し上げます。

TVドラマ『JIN-仁-』よりメインテーマ

映画『魔女の宅急便』より海が見える街

ショスタコーヴィチ/ワルツ第2番

子供の情景Op.15より 「トロイメライ」弦楽四重奏

子供の情景Op.15より「トロイメライ」弦楽四重奏